「インチ」という正確な単位~日本の尺貫法と「ヤード・ポンド法」

ものさし

「この草履は10文半(ともんはん)だから男物だ。」といった言い方をするご年配者がいます。日本の履物の大きさです。
現在の靴で言えば約25.5cmです。1文が約24mmで、一文銭の直径でした。欧米で使用されている1インチは正確に25.4mmです。

ここで、「文」は「約」、「インチ」は「正確に」と申しました。

ものさし
この違いは、日本の尺貫法(過去の法規)とアメリカ合衆国を中心とした「ヤード・ポンド法」ではメートル法に対し「決めた」から「正確に」と言う言葉を使うことできるからで、
「文」については当時の規定外であったため「約」とせねばならなのです。

「文」はほぼ日常生活から姿を消しました。和装の「足袋」には使用されています。「インチ」は洋の東西に関わらず使用され続けていますね。
ディスプレイの大きさ、ジーンズは今でもインチが標準です。そのほかには、外国規格のネジ類、ピストル等の消火器類もインチです。
22口径、38口径のピストルといえば100分の22インチ、同38インチを示しています。

外国規格の材木に2×4(つーばいふぉー)があります。本来は断面が2インチ×4インチだったのですが、若干細いです。
カンナ仕上げの影響が由来ですが、現在では、正確な規格材木ですが、やはりインチでは少し小さ目の半端な数値です。

もう一つ、「身幹(しんかん:身長のこと)は6尺の大男」とあるとき、現代で言えば、身長約180cmです。
日本の現代人では、それほど珍しい体躯ではないですが、昔の日本では大男だったのでしょう。

途中、「コペンハーゲン解釈」なるものを紹介しました。この100年で物理学は飛躍的な進歩がありました。
この進歩は他の分野の科学とは違った特徴的な研究方法で、哲学と唯物論科学が融合し、数学を駆使した「思考実験」によるものでした。
アインシュタイン博士は「神はサイ(サイコロ)を振らない。」と強く、そして、理路整然と「もともと不明であり、結果論が物理学である。」と言う考えを完全否定してくださいました。
この業績は、現代においても無関心対象となっている場合が多いです。

物体は移動方向には短くなり、質量が増す。と言う事実を巨視的事実だけのことだ。
とか。極小世界だけのことであっても、確かに、現代の時点ではさほど問題ではないでしょう。ニュートン力学までの基本的考えで物差しやスピードメーターを作っても構いません。
しかし、近い将来は無視できなくなります。既に、ナノテクノロジーの黎明時期を過ぎています。

度量衡から最新の物理量定義の話へ進みましたが、今回の単位についての10の話は、興味をもって頂けた程度であれば成功と考えます。