7つの「国際単位系」~時間、長さ、重さ、電流、温度、分子量、明るさ

いろいろな単位

さて、この質量(1kg)の定義が完成したところで、国際単位系から、「原器」による定義は完全になくなることになります。
初めて、人類は普遍の度量衡を得ることに成功します。距離(1メートル)が「光」を基準として再定義が行われたのが1964年、時間の定義がセシウム原子を元に再定義されたのが1967でした。
人の身体を基準とした単位が「人類の生活の利便」を離れ、純粋に科学的に根拠となるわけです。

質量の単位の他にSIが定義するものは、あと4つあります。簡単にその紹介だけしておきます。

いろいろな単位

電流(1アンペア):真空中の1メートル隔てた2本並行無限長、円形無限小断面、抵抗0Ωの直線導体に1メートル毎に0,0000002ニュートンの力をおよぼし合う当該導体に流れる電流の物理量
熱力学温度(1ケルビン):蒸留水の3重点の273.16分の1。単位記号は「セリフ(飾り)のない大文字のK。質量のkgの(k)は小文字であることに注意」

物質量(1モル):0.012kgの炭素12(C12)の原子核の数と等しい質量。この時の質量はその物質の状態が原子、分子、イオンを問わない。

光度(1カンデラ):540×10の12乗Hzの放射光の放射強度が693分の1ワット/ステラジアンの光度

以上、時間、長さ、重さ、電流、温度、分子量、明るさの7つが国際単位系で示されたものです。

あまねく正確には、これ以外にも無数と言える「単位」が存在します。しかし、それらを示すには、この7つが決まっていることにより全てを示すことが出来るのです、
つまり、物理学の諸元の基礎となる要素はこの7種類しかないとも言って差し支えありません。

ここまでで、メートル法としての国際基準を示したのですが、そもそも、例えば「長さ」や「質量」とは何を意味することなのかについて、次回は、本質的なことをはっきりさせたいと思います。